こんにちは。仏教講師を目指している長谷川愛樹です(*^^*)
最近、インスタを始めましたが、「仏教に関心あります」とメッセージをくださる方々があり、嬉しく思います。
一般的に、"仏教"と聞くと、葬式や法事のときに用事のあるもの、と暗いイメージを持っている方が多くあると思います。
しかし、仏教は、お釈迦さまが生きている私たち一人一人の悩みに応じて、幸せに導くために説かれた教えです。
もっと多くの人が、10代、20代から仏教に親しんでほしいな、と願っています(^^)/
そこで、今日は仏教を説かれたお釈迦さまがどんな方か、紹介したいと思います。
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今から約2600年前。
北インドのカピラ城に、浄飯王(じょうぼんのう)という王様と、マーヤー夫人というお妃さまが住んでいました。
2人は、永い間子どもに恵まれませんでしたが、ある時、待望のお世継ぎを授かりました。
月満ち、マーヤー夫人は出産のため、隣のクリ城へ里帰りをすることになりました。
ところが、マーヤー夫人はクリ城へ向かう途中、ルンビニー園という花園にさしかかったところで、突然、産気づき、玉のような男の子が生まれました。
男の子は、シッタルタ太子と名付けられました。(後のお釈迦さまです。)
この時、ルンビニー園は花が満開だったことから、お釈迦さまのお誕生日4月8日を「花祭り」といって、今日もお祝いされています。
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こんなエピソードが残っています。
お釈迦さまがお生まれになられた時、その場ですくっと立ち上がられ、
東西南北に7歩ずつ歩かれ、右手で天を、左手で地を指さされ、
「天上天下唯我独尊(てんじょうてんが ゆいがどくそん)」と宣言されました。
いかにお釈迦さまであっても、生まれられてすぐに立ち上がり、話されることはありませんね。
こういうエピソードは、何を表されたかを知ることが大切だと言われます。
「天上天下唯我独尊」と聞くと、どんな意味だと思われますか?
私は、暴走族が特攻服に「自分が一番偉い!」と刺繍しているイメージでした。
(マンガの影響が強いかもしれません(^^;)
しかし、お釈迦さまのような方がそんなことを言われるはずがありませんね。
「天上天下」とは、天の上にも天の下にもということで、大宇宙ということです。
「唯我独尊」とは、私たち1人1人に尊い使命があるんだよ、ということです。
この「我」は、”すべての人”を表すのですが、これを”釈迦だけ”とか、”私だけ”、”オレだけ”と読んでしまうところから誤解が生じてしまうのですね。
「天上天下唯我独尊」とは、この広い大宇宙の中で、私たち1人1人に尊い使命があるんだよ、ということです。
ではその尊い使命、命の使い道とはなんでしょうか?
こんなに苦しい人生、何のために生まれてきたのか、
何のために生きているのか、なぜ生きなければならないのか、
と誰もが1度は悩まれたことがあるのではないでしょうか。
そんなすべての人に、大切な命の意味があるのだよ、と言われているのです。
ところで、お釈迦さまは、なぜ東西南北に7歩ずつ歩かれたのでしょうか?
仏教で苦しみの世界を6つに分けられ「六道(ろくどう)」と言われます。
その苦しみの6つの世界から抜け出すことを、6+1で7歩とあらわされています。
7歩ずつ歩かれたというのは「苦しみから抜け出して、本当の幸せになること」を表しています。
これこそが、私たちの尊い使命、生まれてきた目的だとお釈迦様は教えられています。
「すべての人が苦しみから抜け出し、本当の幸せになれるんだよ」
それ1つ教えられたのがお釈迦さまのご生涯でした。
さて、お釈迦さまはどんなご生涯を歩まれ、何を伝えられたのか、
「お釈迦さまってどんな方?」シリーズでお話していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、有難うございました。
続きは、また次回★
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